調査内容、個人情報が漏れることは？

近年では個人情報の流出が大きな社会問題となっており、クレジットカード会社から氏名やカード番号が流出したり、顧客の購買履歴や趣味や傾向などの幅広い情報が漏れることもあります。

大手企業では情報の取り扱いには細心の注意を払うようになり、またセキュリティー体制も整いつつありますが、個人情報を使った犯罪は後を絶ちません。

この手を扱った犯罪の犯人像として、下請け会社、アルバイトや契約社員から流出するというケースが多く、本社のプロパーからの流出は比較的少ないようです。

またネットを介して内部ネットワークへ不正侵入が行われる場合もあり、今やどの企業においても不正アクセスやネットワークを使った攻撃に対する防御は欠かせません。

一方で探偵事務所の場合、企業の持つ顧客情報よりも、さらにディープな内容の情報を数多く保有しており、万が一にも調査内容や個人情報が漏れた場合には犯罪に利用される可能性はもちろん、情報を流された当人に多大な被害が及ぶことも考えられます。

では実際に探偵事務所より情報が漏れるということはあるのでしょうか。

実は以前、探偵業界で退職した調査員より調査内容が漏洩したり、漏洩した情報をもとに恐喝などの事件が発生したこともありましたが、現在ではそうした状況は発生しにくくなっています。

これは2007年に施行された探偵業法による影響が大きく、悪徳業者ともいえる探偵事務所が業界から一掃されたことが一因としてあげられます。
またこの探偵業法では第10条において、秘密の保持に関する規定が設けられており、探偵業者は正当な理由なく業務上知り得た人物の秘密を漏らしてはならないと定められているのです。

加えて業務にかかわる文章や写真などの資料を紙媒体だけでなくパソコンやメモリーなどの電磁的記録として保管する場合にも、不正に利用することを防止するための措置を講ずることが規定されていますので、正規の探偵事務所であれば、現在では調査内容や個人情報が漏れる心配は少なく、安心して依頼することができます。

もちろん、浮気調査などの高度にプライベートな内容の調査依頼を行うときには、個人情報の取り扱いについての説明も同時に求めることをおすすめします。

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