成功報酬制とは

調査にかかる費用を成功報酬制としている探偵事務所がありますが、これはどのような制度なのでしょうか。

この報酬制度で調査を行った場合、最初の面接時に、予め調査のゴールを決めておき、最終的に理想的な形におさまった時にだけ費用が発生します。その逆に、調査が目標にしていた結果にたどり着かなかった場合には、費用の免除もしくは減額されます。

探偵事務所が行う調査は必ずしも成功するとは限らず、この報酬制度は依頼者にとってメリットがあるように見えます。反対に成功報酬制ではない、一般的な料金体系で調査が行われる場合は、その調査が成功したか否かに関わらず、一定の料金が発生することになります。

例えば、調査依頼の面接後は、そこで得られた情報をもとに調査内容を組み立て見積もりが提示されますので、金額に納得できたら契約を行い、調査後に全ての料金を支払うことになります。この場合、調査が成功したか不成功かに関係なく全額を支払うことになるので、調査に満足したかどうかに関わらず支払い義務が発生します。

これらのことから、成功報酬制を採用している探偵事務所の方が安心と思いそれだけで契約してしまう人もいます。しかし費用の減額を期待してこの報酬制度を利用した場合でも、必ずしもこちらの意図通りの費用にならないこともあります。より細かく見ると、完全成功報酬制と成功報酬制という2種類の制度に分かれており、調査が失敗した場合でも、調査にかかった着手金や諸経費などは請うことがあるため、後々トラブルとならないために詳細を確認しておかなければなりません。

完全成功報酬制の場合、予め決めておいた調査目標に達した場合のみ支払い義務が生じますが、その一方で成功報酬の場合は、例え調査目標に達していなくても、決められた諸経費が請求されることになります。

探偵事務所によっては、成功と不成功のラインをわざと不明確にしているケースもあるので、成功報酬制だから安心と安易に考えるのは危険かもしれません。

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